
Microsoftが、海底に密閉したコンテナーを設置してデータセンターとして使用することで、信頼性を向上させられると考えたのは、2014年のことだった。同社はその翌年の2015年に、水中データセンターの最初のテストを行った。
https://japan.zdnet.com/storage/2020/09/16/fa34f026408287b6c1025093c661e084/200916-abrigednews-01-microsoft-underwater-data-centre.jpg
引き上げられたコンテナー/提供:Microsoft
設計を見直してその実現可能性を証明した同社は、2018年にサーバーを満載したポッドを、スコットランドのオークニー諸島沖に設置した。
データセンターが設置されたのは、潮力タービンと波力エネルギー変換装置の試験場である欧州海洋エネルギーセンターだ。
Microsoftは数年のテストを経て、水中データセンターは実現可能であり、ロジスティクス的にも、環境的にも、経済的にも現実的だという結論に達した。
同社はブログ記事の中で、水深117フィート(35.7メートル)の海底に設置されていた水中データセンターの引き上げについて詳しく紹介している。このポッドには864台のサーバーと冷却システムのインフラが収容されていた。
□Microsoft finds underwater datacenters are reliable, practical and use energy sustainably | Innovation Stories(英文)
https://news.microsoft.com/innovation-stories/project-natick-underwater-datacenter/
ブログ記事によれば、「海中は常に温度が低いため、エネルギー効率の高いデータセンターの設計が可能になる。例えば、潜水艦で採用されているような熱交換配管を利用することができる」という。
引き上げられたコンテナーは、汚れを落とされ、正常性チェックに送られた。「Project Natick」と名付けられた、この水中データセンタープロジェクトを率いるBen Cutler氏は、不具合が発生したサーバーやケーブルも少数あったが、水中データセンターで使用されたサーバーは、陸上で使用されているものよりも信頼性が8倍高かったと述べている。
ブログ記事では、「プロジェクトチームでは、このような違いが出たのは、腐食性が低い窒素が充填されていたことと、部品に振動を与えたり乱暴に扱ったりする人間が存在しなかったことが主な理由ではないかという仮説を立てている。分析でこの仮説が正しいことが証明されれば、この調査結果を陸上のデータセンターにも応用できるかもしれない」と述べている。
Cutler氏は、チームは今後、水中データセンターの利用シナリオについて検討する予定だと述べている。例えば、水中データーセンターを海上風力発電所と一緒に設置するといったシナリオが考えられるという。持続可能性の向上にプラスになる他のメリットには、部品を交換する必要がないことが含まれる。これは、サーバーの信頼性が十分に高ければ、早めに故障したサーバーを除外してしまっても構わないためだ。
また同氏は、Project Natickは、人間や農業や野生生物が必要とする淡水を利用せずに、運用中のデータセンターを冷却し続けられることを示したと述べている。
Cutler氏は、「Microsoftは現在、同じことを陸上のデーターセンターで行う方法を模索する方向へ進んでいる」と付け加えている。
また同社によれば、エッジコンピューティングに対するニーズが高まっていることで、倉庫規模の大規模なデータセンターではなく、顧客に近い場所に小規模なデータセンターを設置するニーズも高まっている。
「Microsoft Azure」のミッションシステム担当バイスプレジデントであるWilliam Chappell氏は、「私たちは地球を大小のエッジデバイスで埋め尽くそうとしている」と述べている。「人間が手を触れる必要がないほど信頼性が高いデータセンターを作る方法を知ることは、私たちの夢だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
https://www.zdnet.com/article/clouds-in-the-ocean-microsoft-touts-viability-of-underwater-data-centres/
2020-09-16 14:31
ZDNet Japan
https://japan.zdnet.com/article/35159679/
>>3>>10
水深36m
研究センター内
そこらのデータセンターに小型ミサイルやドローン爆弾を落とすよりよほど面倒なのではないか
どれほどのアドバンテージがあるのだろうか
冷却設備の設置維持費がかからない
問題はメンテだな
機器を耐圧にできれば内部窒素で外郭は薄く出来るから
意外に安く使いすてのシステムにできる
メンテナンス性は最悪だけど利用シーンはありそう。
伝送路の長さがネックになりそう
ダム湖の中で運用すればどうだろう
サーバーに必要な電力はダムの水力発電を使えばいい
定期メンテでダム湖の水位を下げたときサーバーもメンテすればいいだろう
俺は良いアイデアだと思うので、ぜひ日本でそういうのをやって欲しい
ヘドロに埋もれるだろ
↑
これって、水中に沈めることと関係ないような気が・・・(´・ω・`)
普段どのように運用してるか気になりますねぇ
全くね。これってエコを売りにする魂胆だろうから本末転倒。
マイクロソフトだし、たいして考えてないだろうな
反原発厨にも時々いるが、海水の比熱くらい計算してから言え
メンテしない前提でしょ。
人工衛星においた機器と同じ。
使い捨てだろ。
酸素は電気製品の敵w
・腐食性が低い窒素が充填されていたことと、部品に振動を与えたり乱暴に扱ったりする人間が
存在しなかったから信頼性が高い
→普通に地上施設で内部を立入禁止にして窒素充填すれば良くね?水中関係なくね?
・冷却に海水を使えば電力(CO2排出量)が少なくエコ
→北欧では実用化されてるけど、クソ寒い過疎地にデータセンター置けば良くね?
なんか水中であることに強いメリットがあるようにも思えないんだけど
記事最後までよんだか?
信頼性が高いのは水中だからとは言ってないだろ?
だから陸上にも応用しようとしてる。陸上のデーセンターはそこまで機密性を重要視してなかったから。
過疎地において顧客との接続コストはどうする?
記事でも大きな機器でのエッジコンピューティングという意味で顧客の近くの水域での稼働が可能な点をメリットとしてあげてる。
普通に電気使うより損失少ないもの
小型IDCみたいな製品が出てくるのだろうか
東京湾でもできる
cosmic-ray起因のソフトエラーが少なくなる。
なぜそのことに言及がないのか不思議だ。
ああ、確か宇宙線の影響でCiscoのルータでもたまにエラーだしたりしてたな。地球自体を大量に通り過ぎてるのに水中ってだけで影響減るもんなのか。
地球を通り抜けるのはニュートリノの話だな
ミューオンは確実に減る
すぐに証拠隠滅できるように犯罪用しか思い当たらない
懐かしいなあw
海中写真をこのスレに貼ったのを覚えてるよw
【IT】Microsoft、27.6PBの「海中データセンター」ライブカメラを公開
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1533887655/
地上だとどうしても季節による温度ムラができる。